狂犬病
2006年11月25日16:30
カテゴリー │あれ!
フィリピンで狂犬病の犬に噛まれて京都の方が亡くなりました。
1週間もしない内に、また横浜で狂犬病の発症した方が出ました。
狂犬病は発症すると助からない怖い病気です。
国外では非常に発生例が多くアジア、アフリカでは犬から、ヨーロッパ、北アメリカではコウモリ、アライグマ、スカンクなどの野生動物からの感染が多い病気です。
しかし、今の日本には狂犬病はありません。国内の犬(国内で生まれて国内で飼育されている犬)に噛まれても狂犬病にはなりません。
なぜ日本に狂犬病がないかというと
日本が島国で野生の哺乳動物が入って来れないこと。
約50年前に狂犬病が発生したとき完全に撲滅したこと。
動物検疫が行なわれていること。 などです。
今、毎年狂犬病の予防注射を犬にしているから狂犬病がないわけではありません。
狂犬病が50年間国内に入ってきていないだけです。
もし、狂犬病に感染した動物が国内に入ったとき、その動物に飼い犬が噛まれて狂犬病にに感染して、飼い犬から人が感染しないために注射をしているだけです。
その動物が猫を噛んだら、その猫から人に感染することはあります。
私が小さいときには、狂犬病は発生していませんでしたが、テレビで見るフィリピンの犬のように、犬は街中を徘徊していました。(ちょうど 今の飼いネコのように)
保健所の職員が大きな網を持って犬の捕獲に回っていました。
「犬殺しが来た!」と言いながらも犬が外をうろうろしていました。
この「犬殺し」と呼ばれた保健所の職員さんのおかげで今の狂犬病のない地域となれたと思います。
今、狂犬病の国内への進入が心配されているのは、野生動物の輸入です。(特に密輸入)
犬以外でも猫、スカンク、アライグマ、フェレット、リスなど全ての哺乳類から感染します。
国民を狂犬病から守るためには、検疫を強化し狂犬病に感染した動物を入れないことです。
感染した動物が入れば必ず誰かが発症します。(発症しなければ進入が分からない)
狂犬病の感染は噛まれて傷口から狂犬病のウィルスが入って感染します。インフルエンザのように空気感染しないので、近くにいても感染するわけではなく、みんなに噛み付かなければ、一度にたくさんの人が感染するわけでもありません。
また、噛まれてもすぐに治療がされれば、発症を防ぐことができ、死亡することが防げます。
海外で動物に噛まれないこと。
海外で噛まれたら、小さな傷でも狂犬病を心配することです。