野良猫の駆除
2011年03月31日14:47
カテゴリー │地域ねこ
昨日の中日新聞夕刊、本日の静岡新聞朝刊や産経新聞インターネット記事に新居の海釣り公園で猫の餌やりさんが、公園で活動中の獣医師をカッターナイフを持ち出して脅し、翌日逮捕に行った警察官を殴り現行犯逮捕された事件が出ています。
この記事には表現に非常に問題がある部分があり、記事の内容が変わってしまう可能性があります。
それは、獣医師が海釣り公園で行っていた活動が、「野良猫の駆除」とされていることです。
実際に今年の1月から行われていた活動は公園に生息している猫の不妊手術事業で、湖西市と湖西市が募集した動物ボランティア、湖西市の開業獣医師が協働して行っていました。現在、40数匹の猫の不妊手術が行われています。
容疑者の男性は、この公園で猫に餌を与えていた方で、猫の不妊手術に反対なのか、事業の活動中に女性ボランティアに抗議をしたりして活動の妨害行為をしていた人です。
野良猫に不妊手術をすることに賛否があることは分かりますが、この場所では毎年子猫が生まれていますが、生き残ることが非常に困難な環境にあり、ほとんどの子猫が死亡してしまいます。
現在、全国各地で野良猫の対策としては、捕獲駆除ではなく、TNR活動(T:捕獲、N:不妊手術、R:リターン)
が行われており、湖西市では市民協働事業として取り組んでいる事業です。
新聞社に広報した警察では、野良猫の対策をしていることとして、「野良猫駆除」と表現したのかもしれませんが、内容は「ねこの処分」とはまったく逆の「ねこの保護」の為の活動です。
現在、浜松市、湖西市が協働事業で行っている「野良猫の不妊手術事業」では手術が終わった猫には耳の先端をV字型に切除手術を行います。