家族ふれあいの日
2009年06月16日23:30
カテゴリー │子ども第一主義
久しぶりにバスに乗って街中に出かけたとき、バスの中の電光ニュースで「浜松市が家族ふれあいの日を制定する予定」との記事が目に入りました。その日の帰り、市役所前のバス停の電光ニュースでも同様の記事が流れていました。
市は、市民に家族のきずなを強めてほしいとの思いで制定するのかもしれませんが、市民が全て、経済的、健康的、精神的に幸せなわけではありません。まして、親の環境に左右されやすい子どもにとって、望んでもかなわない望みがあり、悲しい思いをせねばなならないことになります。
そのことを思い、静岡新聞「ひろば」に投稿しました。
「子どもの権利を高める施策を」 (5月29日)
浜松市は「子ども第一主義条例」を制定し、家族の絆を深めるために「家族ふれあいの日」を、毎月設けることを検討しているようですが、本当に必要なのでしょうか。
本来、家族の絆とは心のつながりであり、家族が離れていてもつながっているものと思います。反対に、毎日顔を合わせていても心が離れ離れになっている家族もあります。
「家族で食事がしたい。」「お父さんが早く帰ってきてほしい。」などの子どもの意見を聞いていますが、これは望めることができる子どもの意見です。望んでもできない子どもにとっては心に傷をつける日になるように思います。
児童虐待やネグレクトをする大人は、子供を人と認めていません。反対に、忙しい中、少しでも子どもと向き合おうとする大人は、子どもの人権を認め、子どもの目線で接します。
「子ども第一主義」政策を行なう際、子どもの権利を明確にし、多くの子どものためとともに、悲しむ子どもが一人もいないように配慮された施策をされるように願います。
昔、母の日に、学校で母の似顔絵を描かされたり、一輪のカーネーションを配られ、傷ついた子どもがいたことを思い出します。
この投稿に、浜松市からの回答が「ひろば」に掲載されました。
子どもの視点考えた条例に
回答
浜松市次世代育成課
5月29日付「子どもの権利 高める施策を」のご意見にお答えします。
現在、浜松市が制定に向けて作業を進めている「(仮称)こども第一主義条例」は、子どもたちの笑顔が輝き、子育てしやすく楽しいと感じられる社会を実現することを目的に、未来を担う子どもたちの健全な育成に向けた基本理念や市の基本施策等を定めていきたいと考えています。
また、条例には、家族の大切さを考え、家族とのふれあいを深める日として毎月第3日曜日を「家族ふれあいの日」とすることを検討しています。これは、市民の皆さまが家族とのきずなや人への思いやりを考えるきっかけにしていただきたいとの考えから、検討しているものです。
条例では、すべての子どもが社会の一員としての尊厳を有し、かけがえのない存在として尊重され。子どもによって最善の利益が考慮されることを十分認識し、行動することなどを定め、子どもの視点を重視してまいります。
今後も、パブリック・コメントの実施などを通じて市民の皆さまのご意見を伺い、条例の制定を目指してまいりますのでご理解、ご協力をお願いいたします。
皆さんは、この回答をどのように感じますか。
私には、まったく回答になっていないと感じます。
また、本当に、市民の意見を取り入れようとしているかも疑問に感じます。
子ども第一主義条例
この記事へのコメント
この答えはなんですかね?
かなりムッ!ときている私ですが・・・
こんな答えしか出せないから、こんな条例が
出来上がるんですね・・・
大丈夫かなあ・・浜松市・・・
かなりムッ!ときている私ですが・・・
こんな答えしか出せないから、こんな条例が
出来上がるんですね・・・
大丈夫かなあ・・浜松市・・・
Posted by チュウとチビのママ
at 2009年08月01日 20:50

イラつく回答ですね。
きっと一行目の「○○のご意見にお答えします。」の○○のところだけ入れ替えて、どんな質問にも同じ文章を返しているんではないでしょうか。そうでも思わないと無駄にカッカしてエネルギーを消耗してしまいそう。
きっと一行目の「○○のご意見にお答えします。」の○○のところだけ入れ替えて、どんな質問にも同じ文章を返しているんではないでしょうか。そうでも思わないと無駄にカッカしてエネルギーを消耗してしまいそう。
Posted by うーちゃん at 2009年08月09日 00:49