先日、遠州灘海浜公園で「野良猫の不妊手術の助成金制度の要望」の署名活動をしたときの出来事・・・
突然、男の人が「市に野良猫の手術の費用の一部を助成しろと言うのは
たかりだ。」と言い出しました。
その人の言い分は、
「俺は市民税を毎年100万円払っている。その金を使われるのが嫌だ。」
「好きなやつが野良猫の手術をしているのだから、そいつらがやればいい。」
「ノラ猫なんかは捕まえて処分すれば良い。」
など
一方的にまくし立て、こちらの説明は勿論聞きません。
小さな子どもの手を引いて公園に家族で遊びに来たおとうさんです。
3歳くらいの男の子の手を引いたままです。
近くで、「仔猫の裏側」写真を見ていた女の方が注意をしました。
「子ども達もいるので、やめてください。」と
でも、無表情で「関係ない、どこかへ行け。」と言い返すだけ
最後に「警察を呼びますよ。」とまで言われても、その女性に逆切れしています。
でも、この人が言う「俺の金を使うな。」と言うことわかるような気がします。
野良猫の実態は、関わっている人にしか判らないこと。
市民には犬や猫を好きな方、嫌いな方、無関心な方、怖い方などいろいろな人がいます。
私が思う今回の
「野良猫の不妊手術助成金制度」の趣旨は
子ども達に「命の大切さ」を伝えること。
野良猫の被害を減らすこと。
が大きなテーマです。
野良猫の不妊手術助成金制度は、野良猫の手術をする人が得になるだけでは???
確かに、お金の使われ方は手術をする人にだけ助成します。
でも、手術をする方は、自分に責任がないのに、現れた野良猫に自分のお金を使って手術をする人です。
その手術の結果、処分される仔猫、苛酷な環境で生きていけない仔猫を減らすことができます。
子猫が産まれなければ、その地域のノラ猫が減って、ノラ猫の被害が減ります。
ノラ猫を捕まえて、保健所に持っていって殺す姿を子ども達に見せなくて済みます。
浜松市には、野良猫の不妊手術に助成金を出して、手術をする人を支援している市民団体が2団体あります。
じゃ、この人にしてもらえば・・・
私は、この団体の活動はすばらしいと思います。市民同士の支え合いです。
この団体に寄付をしてくださる市民の方も参加した市民同士の協働の姿だと思います。
浜松市が助成金を出すのは手術をする人を支援するためだけではありません。
野良猫の不妊手術をしてくださる市民を増やすことは
「子ども第一主義」を掲げる浜松市が、子ども達に
「命は大切なもの。」「全ての人、生き物にやさしくしよう。」と大人たちが頑張っていることを示すことです。
ノラ猫に生活環境を荒らされている市民が、ノラ猫を殺すことなく、生活環境を改善する支援をすることです。
署名活動をして、市に「野良猫の不妊手術の助成金」を要求すれば、安く野良猫の手術ができると思っていたら、子連れのお父さんの「たかり」との抗議も間違っていません。
助成金を使用して、不妊手術をしてもその後の猫の管理「餌のやり方」「ウンチの始末」「ノラ猫の被害対策」などを市民、行政が無関心でいたら、「たかり」の域をでないのでは・・・
勉強させてもらった抗議でした。
でも、手を引いた子どものために、もう少し考えてほしかった・・・かな
今、『野良猫の不妊手術の助成金制度』創設の要望のための署名を集めています。
御協力いただける方に署名用紙を送らせていただきます。